カム・フロム・アウェイ

伝統あるオリヴィエ賞を受賞した国際的なミュージカル『カム・フロム・アウェイ』は、ブロードウェイとウエストエンドの両方で記録的な観客動員数を達成しています。作品での高品質な個々のサウンド補強を確実にするために、サウンドデザイナーのギャレス・オーウェンさんは、すべての出演者に、新しい超小型ゼンハイザー SK 6212 ボディパック・トランスミッターの使用を指示しました。

サンコフ/ハインのミュージカル『カム・フロム・アウェイ』は、ニューファンドランド州ガンダーの住民と、9.11同時多発テロの翌週にこのカナダの小さな町に目的地を変更した38便の乗客7,000人に焦点を当て、いくつものストーリーによって紡がれる物語です。2015年にサンディエゴとシアトルで記録的な初上演を果たして以来、ブロードウェイのジェラルド・シェーンフェルド劇場、ロンドンのウエストエンドにあるフェニックス劇場で成功を収めています。最近では、2019年のオリヴィエ賞で最優秀新作ミュージカル賞、最優秀演劇振付師賞、最優秀音楽賞、最優秀音響デザイン賞の4部門を受賞しました。音響デザイン賞は、この分野ですでに名声のあるギャレス・オーウェンさんが受賞し、2014年以来3度目の受賞となりました。

ゼンハイザーのシステムが品質を大きく向上させました


ロンドン公演の出演者たちとダブリンで初演を行った後、オーウェンさんは、従来のワイヤレス・ボディパック・レシーバーのサイズが大きすぎると感じていました。「ミュージカル劇場で使われる無線マイクの究極形は、外から見えないパックとマイクです。ここからいつも問題が発生するのです。この作品では、出演者はステージから離れることがないため、ダブルマイクを使用する必要があります。私たちは、より小型のものを見つける必要に迫られました。」 幸いなことに、良いタイミングで、ゼンハイザーはオーウェンさんに新型の SK 6212 を紹介しました。これは、ゼンハイザー Digital 6000 と Digital 9000 の両システムに対応する超軽量デジタル小型ボディパック・トランスミッターです。大きさはわずか63×47×20 mmで、マッチ箱のように小さく、重量はわずか112 gで、1回のバッテリー充電で12時間の動作が保証されています。「ゼンハイザーのデジタル無線システムが品質面で大きく向上していることは、すでに分かっていました」と、オーウェンさんは言います。「作品中、2本の無線マイクを使いたいと言ったときでも口論にならないほど小さい、史上初の小型トランスミッターを手に入れたのです。また、バッテリー持続時間も延びたので、上演の合間にバッテリーを交換する必要もなくなりました。」

アーティストからのポジティブなフィードバック


『カム・フロム・アウェイ』ロンドン公演の音響責任者であるリース・カーシュさんも、オーウェンさんと同じように感嘆しています。「SK 6212 のバッテリー持続時間は、プロダクションやリハーサルの期間に大きな変革をもたらしてくれました。1回の充電で丸1日仕事ができるので、他の問題に集中する時間を確保できます。パックをこれまで以上にうまく隠すことができるし、耐久性にも優れているので、今回のように活動的なパフォーマンスでも破損の心配はありません。」

カーシュさんはまた、SK 6212 がアーティストたちから高い評価を得ていることも教えてくれました。「パックは大好評です」と彼は言います。「とても小さくて軽いので、つけていることを忘れるくらいだという声をいつも聞いています。」 開幕以来、『カム・フロム・アウェイ』のロンドン公演は、アメリカツアーへの道を開きました。アメリカツアーでも同様に、従来のシステムを新しい SK6212 トランスミッターに交換しています。ブロードウェイ、トロント、オーストラリアでも同様になるようです。

「ゼンハイザーのティム・シェラットさんとサイモン・ホリーさんの素晴らしいサポートにも触れないといけません」とオーウェンさんは付け加えます。「彼らは、自分たちが可能だと言ったことをそのまま実現してくれました。彼らがした約束は、すべて守られました。私はそのことにとても感謝しています。」