MKH 8000 Series

オーディオの真正性を求めて

多くのオーディオプロフェッショナルにとっての唯一の使命は、可能な限り純粋かつ忠実に音声を捉えることです。録音環境は、セット、ロケ地、路上、荒野など、変化し続けています。オーディオ録音のプロフェッショナルは、信頼性の高い、耐久性のある、そして何よりも正確なマイクロホンを必要としています。残念ながら、一般的なコンデンサーマイクロホンカプセルは、柔軟性どころか、音響感度を抑える硬質なダイアフラムを特徴としています。一般的なコンデンサーマイクロホンは、耐久性どころか、過酷な環境から影響されやすくなっています。

そのため Sennheiser は、従来の AF コンデンサーマイクロホンよりも信頼性、耐久性、正確性に優れた、特筆すべき異なる設計を採用した RF コンデンサーマイクロホン、MKH 8000 シリーズを開発しました。

Sennheiser MKH 8030 microphones on a stand in a concert hall.

他のマイクロホンでは捉えられないものを捉える。

特筆すべき音響感度と低雑音を備えた MKH 8000 RF コンデンサーマイクロホンは、コンサートホールから熱帯雨林まで、ほとんどあらゆる環境において、ピュアできめの細かい音声を捉えることができます。MKH 8000 シリーズは、有線マイクロホンの設計に RF 技術を取り入れることで、従来の AF コンデンサーマイクロホンでは実現できなかった、他に類のない利点を提供します。

それぞれのマイクの対称的なプッシュプルトランスデューサーは、音響的に開放されています。この特筆すべき設計により、音声の流れは可能な限り妨げられず、歪まないように保たれ、軸外のカラーレーションを最小限に抑えながら正確なポーラーパターンを提供します。低張力ダイアフラムと組み合わせることで、この設計は可能な限り忠実に音声を捉えられるように特筆すべき感度と広い周波数特性を提供します。

Sennheiser の感度の背後にある秘密

MKH 8000 マイクロホンは、RF コンデンサーの原理により、特筆すべき感度と広い周波数範囲を実現しています。従来の AF コンデンサーマイクロホンでは、ダイアフラムは硬質であり、分極電圧によって単極に事前に張力がかけられます。しかし、MKH 8000 マイクロホンでは、高周波（8 MHz）の交流電流がカプセルに永久的に流れ、低張力のダイアフラムが2つの対称電極の間から自由に振動することができます。

RF 電圧は入力音声によって振幅変調されます。復調後、トランスレスの完全なフローティング出力には、真に対称的なオーディオ信号が出力されます。低いセルフノイズ、拡張された周波数特性、最小限のノンリニア歪み、軸外のカラーレーションのなさなど、その利点は数多く挙げられます。さらに、低インピーダンスのカプセル設計と、永久的な RF 電流の流れによる水分の蒸発により、MKH 8000 は高温、多湿、極寒の気候でも完璧に機能するように保たれます。

Sennheiser の MKH シリーズだけが、以下のようなこれらすべての機能の他に類のない組み合わせを提供しています。

拡張された低音応答：低張力ダイアフラムは、従来の硬質なダイアフラムに比べて低域に対する反応が非常に良く、最低周波数まで広い応答範囲を実現します。

拡張された高音域：最大 50 kHz に対応していることから、正確な過渡応答により音声を細部まで正確に捉えます。

高効率と低いセルフノイズ：硬質なダイアフラムを備えた従来のコンデンサーマイクでは、リニア化された周波数特性を得るために中音域を音響的に減衰させる必要があり、効率が損なわれていました。しかし、RF コンデンサーマイクロホンの自由振動ダイアフラムは、そのようなダンピングを必要としません。オーディオ応答の全範囲にわたってすべての周波数を直接再生できることは、非常に自然な音声と高い音声効率につながります。

軸外のカラーレーションのないクリアで一貫した音声：従来のコンデンサーマイクでは、周波数応答のイコライゼーションは音響フィルターを使用して行われますが、これは軸外の音の色付けの原因になります。しかし、MKH 8000 マイクでは、そのようなフィルターが不要なため、一貫性のある自然な音像が得られます。

低いノンリニア歪みは、新しい周波数スペクトルの追加を避けることで、音響の鮮明度を保ちます。

信頼できる遺産

Sennheiser の MKH 800 Twin マイクロホンの定評あるデュアルカプセル技術をベースにした MKH 8000 シリーズには、MKH 8020 無指向性、MKH 8030 双指向性、MKH 8090 ワイドカーディオイド、MKH 8040 カーディオイド、MKH 8050 スーパーカーディオイド、MKH 8060 スーパーカーディオイド/ロバー、MKH 8070 ロバーなど、オーディオプロフェッショナルがさまざまな録音用途で必要とするマイクロホンがすべて含まれています。8000 シリーズは、MKH RF コンデンサーマイクロホンの特徴である、他に類のない鮮明度を損なうことなく、自然で繊細な温かみを備えており、放送局や現場での録音の用途だけでなく、音楽やオーケストラの録音にも役立ちます。声は豊かに細部まで聴こえます。ピアノ、管弦楽器には特別な「性質」がある一方で、打楽器は高速な音の発出とダイナミックでパワフルな再生から恩恵を受けます。

Sennheiser MKH 8000 series microphone mounted on a stand outdoors.

過酷な環境における耐久性

それぞれの MKH 8000 マイクロホンの特徴は、堅牢な金属筐体と頑丈な構造を備えた Sennheiser の製造品質です。MKH 8000 マイクロホンがあれば、屋外を探索し、自信を持って録音できます。マイクロホンカプセルでの永久的な RF 電流の流れによって、自然に水分を蒸発させるため、多湿の環境における使用に最適です。さらに、カプセルのインピーダンスは水分のインピーダンスよりもはるかに低いことが、MKH 8000 マイクロホン固有の耐久性と耐湿性を付与しています。さらに、それぞれのマイクロホンはコンパクトなサイズなので、簡単に持ち運べます。

MKH マイクロホンを選んでください¹²

MKH 8030 - オーディオの真正性を求めて

録音のプロフェッショナルは、MKH 8030 双指向性マイクロホンを使用することにより、ほぼあらゆる環境の拡張された周波数範囲で、鮮明な音声を捉えることができます。それは M-S、ダブル M-S、ブルームレインステレオ録音オプションに対して、または付近の音源を最大限に減衰させたい場合に最適です。これは、音声を解消する必要のある PA システムや、音を拾ってはいけない隣接する楽器などです。さらに、MKH 8030 の音声の特徴は、既存の MKH 8000 シリーズマイクロホンの音声と調和するように慎重に設計されています。

Sennheiser MKH 8030 microphone in use on stage with blurred background.

MKH 8000 Series